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『真に豊かな暮らしづくり』について

『福祉』とは、「しあわせ」「ゆたかさ」という意味。

『福祉』の現場から得る最大の学びは、この真のしあわせ、真のゆたかさは何かということ。

せわしなく日常は繰り返され、効率を追うことが当たり前となり、何か大切なモノ、コトを失いつつある現代の日本。

障がいがあると言われるメンバーたちは、その流れに乗ることはなく、彼らのペースで日々を過ごす。支援者と言われる職員たちは、その流れに乗れない彼らをどうにか社会の中に乗せて行こうと懸命になっている。

大体、障がいのあるメンバーのそばにいる人たちは、懸命に彼らのために何かをしようとしている。それは、彼らに魅力があるからであり、彼らを媒介に、周りの人は自分自身を承認したり、自己実現を果たしていたりしているのではないかと思う。

こう思う自分自身もきっとそうなのだ。

もしかしたら、今、社会の中で最も大事なコトが伝えられる現場なのかもしれないと私は、『福祉』の現場と社会の間に立ち、そう思う。

そういう意味で、福祉施設でつくるモノやコトや場は、社会の真ん中に立ち、その価値を存分に知らしていく必要があるのだ。

かつて、座敷牢などという言葉もあった。

今は、時代が成熟し、多様な人が創りあう社会であるということは明白で、様々な人たちと共に生きていく時代である。

福祉の現場もまたせわしなく、福祉サービスを展開していかなければならない状況にあり、そういう価値を感じる余裕がなさそうに見える。
そして、彼ら障がいのあるメンバーの給与を上げていかなければならない事実もある。

そのために、施設をブランド化し、堂々と商品やカフェやアートを外に出していき、それを媒介として、多くの方にしあわせとゆたかさを届けていくことは必須である。

私は、こういった一連の好循環の図を、ビジョンとして描き、福祉の現場に伝え、共に難関を超えて行こうと考え、福祉施設の現場でコンサルティングをしていく。

また、その価値を引き出し、ビジョンを共有するために、手段としてワークショップを行っていく。

そして、『福祉』の現場から学ぶことを、さらに多くの人たちに伝えるために、『TALK TREE workshop』を実行する。


多様な人がこの社会に共に生きていくこと。

この究極は戦争をしないことである。


すでに人の価値観や生き方は多種多様である。

そしてこれからどんどん他国の人が増え、事実上異文化との共生を当たり前にしていくことが必要になる。

どんな風に価値観をすり合わせ、合意形成を繰り返し、ぶつかり合いながらも、生きていくためには、自分自身の心の根を張ることからはじまる。

それから、幸せな未来を描く想像力を持つこと。


違いを認め合うということ、共生という言葉は、福祉の現場には良く聞く言葉。

それを本当に実行に移すためのきっかけを、この『TALK TREE workshop』でつくりたい。


全ては、誰しもの真に豊かな暮らしづくりの実現のため。それから私の幸せのために。


2015年3月9日
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